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今さら聞けない村上春樹がノーベル賞候補と呼ばれるワケ

f:id:yoshiya-abe-01-02:20171016224721p:plain今年も村上春樹ノーベル賞受賞は夢と消えた。そこで、今回はそもそもなぜ村上春樹ノーベル賞候補と呼ばれているのかを今日は書きたいと思います。

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受賞候補に名が上がり始めたきっかけ

村上春樹ノーベル賞候補として注目され始めたのは、『海辺のカフカ』(02年)が発表されたあとのことだ。正確にいうと『海辺のカフカ』がチェコ語訳され、チェコフランツ・カフカ賞を受賞してからである。カフカ賞ノーベル賞に一番近い賞と呼ばれている。それは、04年、05年と2度、この賞を受賞したからだ。以後、村上春樹は毎年ノーベル賞騒ぎに巻き込まれることになった。

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そもそも、村上作品はノーベル文学賞の理念にあっているのか?

ノーベル文学賞の理念は「理想主義的傾向」である。はたして、村上作品はこの理念にあっているのか判断するのはいささか難しいところある。

 

春樹の小説は構造に似ているところがある。喪失感や虚無感を抱えた主人公が何かwpさがしている。世界は二層で、現実と異界が接触しており、その間の行き来によって物語は進んでいく。異界には、邪悪なものが存在しており、現実世界へ侵入していくと言った内容だ。

春樹はオウム真理教事件阪神淡路大震災から作家の意識が生じ、今までの作品と違い現実や歴史がより強く作品世界に取り込まれ、それまで、ファンタジックだった異世界から来る邪悪なものが比較的リアルになる。『ねじまき鳥のクロニクル』が代表作とみなされるのは、前期と後期を繋ぐ作品だからであろう。『1Q84』は後期の意識で前期の『羊をめぐる冒険』を書き直したような作である。春樹の小説には、ある種の普遍性があることは間違いない。でなければ、あれほど世界中の人々に読まれないであれまい。そして、その普遍性の源こそがこの構造類型ではないのだろうか、しかし、春樹の作品が「理想主義的傾向」は分からない。『ねじまき鳥のクロニクル』では、戦争を招くものが、『1Q84』では宗教の善悪両義性が「邪悪なもの」に指定されてるようにみえるが、突き詰めたとまで果たして評価できるのか。一昨年の受賞者であるベラルーシのアレクシエービッチを引き合いに出し3・11や「福島」と向き合わねば、受賞は難しいとする論者もいるが、そんな浅薄なはなしではなかろうか。

最後に

「邪悪なもの」の正体を見極めたとき春樹の受賞は現実のものとなる、なんて書くとそれらしが、所詮私の戯言だろう。

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